2007年04月26日

酒井嘉七 「両面鏡牡丹」

幻の探偵雑誌 1「ぷろふいる」傑作選 (ミステリー文学資料館・編)

第九回

「両面鏡牡丹」(ふたおもてくらべぼたん) 作:酒井嘉七 


この作品はジャンルでいうと純文学の部類に入るような読み心地でした。
あっというまに世界に引き込まれる感じです。

内容ですが、小唄と踊りの師匠をしている若い女性の話です。この話も以前の「陳情書」で書きました「ドッペルゲンガー(Doppelgänger)」が題材になっていますが、悲愴感漂う感じは無いので、安心して読める内容でした。

題材はともあれ、なんともいえないくらい独特の柔らかな雰囲気があって後味が良かったです。

本文中の「お母さんのお好きな金つばでも買ってあげましょう」なんてセリフで、
つい " 金つば ”食べたくなりました・・

「陳情書」と読み比べてみると、双方味わいがあっていいと思います。

青空文庫 「陳情書」 作:西尾正

青空文庫 「両面鏡牡丹」 作:酒井嘉七


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