幻の探偵雑誌 2「探偵趣味」傑作選 (ミステリー文学資料館・編)
第十一回
「無用の犯罪」 作:小流智尼(おるちに)
※のちに「一条栄子」に筆名を改めた。
勤務評価が非常に良好な郵便屋の「猿爺」さんであったが、
ある日。
けわしい山道を徒歩で輸送中・・
前日に辞職を言い渡されていたせいか、いつもより行嚢(こうのう:郵便物の輸送に使う袋。)が重かったせいか、中の郵便物の中に 現金があると確信し、周囲を気にしながら、つい行嚢を開けてしまった。
其処には予想外に高額な現金が! しかも札束であった。
猿爺は・・
この後「猿爺」さんはどうしたのでしょうか。
この先はさすがに書けません・・
ハラハラドキドキしました・・そしてヒッチコック監督の「サイコ」の冒頭の部分にも こんな話がありましたね〜
所で行嚢(こうのう)ですが、僕は以前に「松本泰」氏の短編作品で「赤行嚢の謎(あかこうのうのなぞ)」という話を読みましたが、まさに推理小説で 僕にはかなり印象に残った作品がありました。これは「春陽文庫」「探偵CLUB」シリーズ「清風荘事件」の中の一編で読みましたが、機会があったらぜひ紹介してみたいと思います。
2007年05月13日
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